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Cover Interview 菜々緒

悪女役はすごく楽しかった。今後はもっと色々な役に挑戦してみたい

 抜群のスタイルと存在感でトップモデルとして活躍する一方、バラエティー番組などではその飾らない性格で視聴者を楽しませてくれる菜々緒さん。誰もが羨むスレンダーな体系から、なるべくしてモデルになったのかと思いきや、意外にも「自分の嫌いな部分を好きになるため」に選んだ仕事だったという。高校生の時にスカウトされたが、本格的に仕事を始めたのは20歳の頃から。
「高校生の時は興味はあったけど、今すぐモデルをやりたいっていう気持ちも熱もなくて。私が通っていた高校は美意識の高い子が多く、読者モデルなどの芸能活動をしている友人もたくさんいました。でも“私もやってみたい”というよりは“私には無理だろうな”って。その頃は自分に自信がなかったですし、自分の嫌いなところがすごく目についたりしていた時期で。例えばクセ毛が嫌だなとか、今思えば些細なことなんですけどね。身長が高いのも嫌だったし、なかなか自分のことが好きになれなかったんです。 でも大学生になって将来を真剣に考え始めたとき、そういう嫌いな自分を好きになれる仕事って何だろう?というのを突き詰めるとモデルにたどり着きました。高身長を活かせる仕事だし、人を笑顔にできる仕事でもあるのかなって」
 菜々緒さんの生き方は10代の頃から“有言実行”。自分でこうと決めたら目標に向かって一歩一歩進んでいく。まずは大学卒業のために2年間は学業を優先。必要な単位をいち早く取り、学業と仕事を両立できる環境を作った。そして20歳のとき、「東京ガールズコレクション」主催の「ミスTGC」で見事グランプリを獲得する。
「ミスTGCでグランプリをいただいたことがモデルとしての第一歩だったので、印象に残っています。何でも中途半端にやるのが一番嫌いで、色々なことに手を付けるとおろそかになってしまうタイプなんです。2年間で大学の単位を取る、その後は学業と仕事を両立させる、ミスコンに出るならグランプリを目指す、とひとつひとつのことを計画的に進めるのが自分の中のルールだったりします。だから当時はモデルのお仕事一本で頑張ろうと決めていて。でも、いざスタートしたところで何もできないので、オーディションとか行っても全然ダメ。そんなときに事務所の方が“色々なことに挑戦してみるのもいいんじゃない?”って言ってくれたんです。ひとつのことを極めるのも大切だけど、色々なことを経験してムダになることはないし逆にそれが活かされるときもあるからって」
 これを機に、モデルとしての活動だけでなくテレビ番組への出演も増えていく。
「最初はテレビに出るのは苦手だったけど、やってみたらすごく楽しくて勉強になりました。自分が出演した番組を録画して、良かったところと悪かったところをチェックしながら次に向けて予習・復習。そうやって経験を積み重ねていくうちに、色々な出演オファーをいただくようになったり、雑誌のレギュラーモデルが決まったりしたので、ほんとにムダなことはないんだなと感じましたね。私は才能がある人間じゃないからひとつのことを一生懸命にやるしかないと思っていたけど、頑なにモデルだけをやっていたらここまで幅広くお仕事はできていなかったと思うので、事務所の方のアドバイスには感謝しています」
 現在は女優としても目覚ましい活躍ぶり。ドラマ「ファースト・クラス」では、気持ちいいほどの毒舌で心の声をぶちまける“悪女”を演じて話題に。
「台詞が早口で大変だったけど、すごく楽しんで演じていました。悪役って主人公の次くらいに目立てる役だと思うし、ある意味キーパーソンですよね。こんなにすごい役をいただけて、本当に嬉しかったです」
 演技が評価されると同時に“悪女”のイメージが定着しかねないのでは?
「ファンの人はもちろん大切にします。でも、映画やドラマを見た人にどう思われるかはあまり気にしないことにしています。もしも役柄がきっかけで嫌われてしまっても、それだけ役になりきれたというか、演技力を認めてもらえたのかなって(笑)。プラス思考なんです。また機会があれば悪役をやってみたいと思うし、今後はまったく違う役にも挑戦したい。お芝居についてはまだまだ分からないことも多く経験不足ですが、不安なときは共演者の先輩に相談しながらコミュニケーションを取るようにしています。私は本当に人と現場にすごく恵まれていると思います」
 理想の女性像は「自立していて適度な個性があり、芯がぶれない人」。菜々緒さんがこれから女優として、女性としてどんなキャリアを歩むのかが楽しみだ。 最後に、今月号の特集にちなんでおすすめのリゾートを聞いた。
「やっぱりハワイですね! 海がキレイだし、流れる“気”がすごくいい。ニューカレドニアものんびりしていて良かったし、写真集の撮影で行った沖縄の小浜島も快適でした。リゾートは都会と時間の流れが違うというか、自然豊かな場所でリフレッシュできるのがいいですね」


TEXT / Yukari Tanaka
PHOTO / Hirohiko Eguchi(Linx)
STYLING / Kazuhiro Shibata
HAIR & MAKE / Akio Namiki

衣装/ワンピース 2,490円、リング 899円 エイチ・アンド・エム ネックレス 3,490円 ザラ パンプス、スタイリスト私物

Profile
1988年10月28日生まれ、埼玉県出身。2009年、東京ガールズコレクション主催のミスコン「ミスTGC」でグランプリを獲得。ファッションモデルとして不動の地位を築き、2011年からは雑誌「GINGER」のレギュラーモデルを務める。バラエティ番組への出演のほか、近年は女優としても活躍。映画『白ゆき姫殺人事件』、ドラマ『ファースト・クラス』などでの好演が話題に。


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