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Pick up Interview 山本耕史

日常からエンターテインメントの世界に一歩足を踏み入れて新たな世界を感じてほしい

 モーツァルトとサリエリ。ふたりの天才音楽家の生涯を描いてヨーロッパを熱狂の渦に巻き込んだ「ロックオペラ モーツァルト」の日本版がいよいよ幕を開ける。その主演を務める山本耕史さんに、いち早くみどころを聞いた。
「以前、モーツァルトの軌跡をたどる番組のナレーションを担当していたことがあって、以来モーツァルトをとても身近に感じていました。一般的には子供っぽくて無邪気で、イメージが降りてくると一気に曲を書き上げちゃう天才、みたいな印象が強い人だと思うんですが、僕が思うモーツァルトはとても繊細で、ガラスのような心の持ち主。天才と呼ばれながらも悩んだり葛藤したり、一人の青年としてごく普通の部分も持っている。表向きは大胆でも、同時にものすごい生みの苦しみを感じていた人だと思います」
 今回の舞台は山本さんと中川晃教さんのダブル主演。モーツァルトとサリエリを交互に演じながら全公演に出演する。
「最初はモーツァルトよりもサリエリを演じてみたいなと思っていたんです。でき上がりを想像したときに中川君が演じるモーツァルトを見てみたいと思ったし、自分にはサリエリの方が合っているような気がして。でも、中川君は『モーツァルトのイメージは山本さんそのものだ』って言ってくれて、嬉しかったしちょっと驚きました。人によっていろいろと捉え方があるんだなって。それで最終的には両方が演じるモーツァルトとサリエリが見たい、ってことになったんです」
 “ロックオペラ”と銘打たれた本作では、バイオリニストとロックバンドの生演奏が融合するスタイリッシュな演出も話題に。
「ロックとクラシックという正反対の音楽がコラボするのは、本来なら矛盾していることですよね。でも、僕はある意味モーツァルトの曲は精神論で言うとロックだと思う。何かを生み出した人ってみんなロックンローラーだなって。この作品はロックでもオペラでもミュージカルでもない、ニューミュージックエンターテインメントみたいな感じ。枠にとらわれない、新しいものが出来上がると思います。ただ、想像以上にすごいところへ辿り着くのか、突っ走ってぶっ壊れちゃうのか、それは僕にもわからないところなので楽しみにしていてください。
 劇中の音楽は、誰が聞いてもカッコいいと思えるものになっています。ロックオペラやロックミュージカルが好きな方はもちろん、未体験の方にもぜひ見てほしいです。今まで足を運ばなかった場所で新たな発見をすることって意外に多いと思うから」


Text / Yukari Tanaka
Photo / Takashi Tsubaki
 Styling / Tomomi Okano
Hair & Makeup / Kazuhiko Nishioka( bud's HAIR)


Profile
1976年10月31日生まれ、東京都出身。芝居・歌・ダンスをこなす実力派俳優。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍している。2012年は翻訳・訳詞・演出・主演をつとめる「tick,tick,BOOM!」を上演。4月9日より三谷幸喜作・演出の舞台「おのれナポレオン L’honneur de Napoleon」に出演する。


『ロックオペラ モーツァルト』 『ロックオペラ モーツァルト』
出演:山本耕史、中川晃教ほか
東急シアターオーブ 2月11日(月)~17日(日)
お問合せ:ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00~17:00)








■Cover Interview 栗山千明