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Pick up Interview 勝地 涼

宮藤さんの舞台に他の役者が出ていると、どうして自分じゃないんだ! って嫉妬してしまう。

映画やドラマなど、あらゆるシーンで抜群の演技力を発揮する若手俳優・勝地涼さん。次なる挑戦は、宮藤官九郎さんが作・演出を手掛ける、舞台『高校中パニック! 小激突!!』だ。
「宮藤さんが手掛ける舞台に若い俳優が出ていると、『どうして自分じゃなかったんだろう、絶対にうまくやれるのに!』って嫉妬してしまうんです(笑)。僕が明るくてはじけた役をやらせていただけるようになったのは、宮藤さんのおかげ。その方にまた呼んでいただけて、うれしいです」
 宮藤さんの作品はジャンルを問わずほぼすべてチェックしているという勝地さん。宮藤官九郎作品の魅力とは?
「一人ひとりのキャラクターがきちんと描かれていて、おもしろいし可愛らしい。でも、明るいだけじゃなくてちょっとブラックな雰囲気もある。独特の世界観がありますよね」
 今回の作品は、近未来の渋谷を舞台に、不良高校生同士の激しい抗争と少年たちの成長(?) を、オリジナル楽曲に乗せて描く破天荒なストーリー。個性的なキャストと音楽とのコラボレーションも見どころだ。
「いろいろなジャンルの人たちが、バーンとぶつかりあうイメージです。綾小路翔さんは、今回はじめてご一緒させていただきますが、セリフも『翔さんがこう言ったらおもしろいだろうな』っていうふうに書かれていて、今から稽古が楽しみです。佐藤隆太くんとは共演経験もあるので、安心感があります」
 勝地さん演じるカゼギミと、佐藤さん演じるムカデとは、幼なじみの親友同士だったにもかかわらず、敵対する立場になってしまう役柄だ。
「そういう気持ち、わからなくもないんです。僕も、中学生のときから仲のいい友達と、ちょっとしたことで仲違いして、10年近く会わなくなったことがありました。
でも、心の底では好きだから、そいつが出ているドラマなんかも見ちゃうんです。そうすると、『やっぱりすごいな、こいつ』って思う。今は無事和解しましたが、好きだからこそ反発してしまうんですよ」
 ライバルとの絆を語ってくれた勝地さんだが、「こうなりたい」という憧れの人はいるのだろうか?
「古田新太さんや、堤真一さん。なんともいえない器の大きさ、たまに出る器の小ささ( 笑)、そのバランスが絶妙なんです。だからこそ、僕たち若手の俳優が『飲みましょうよ!』と言えるんですね。
自分がその年齢になったとき、20代の後輩にそう言ってもらえるのかなと思うと、ただただ尊敬してしまいます。それは、宮藤さんにも通じること。信頼できるし、話しやすい。そういう男になりたいです」


Text / Yuki Ariyasu
Photo / Takashi Tsubaki
Styling / Hirohito Honda(Smooch)
Hair & Makeup / Azusa Koguchi


Profile
1986年8月20日生まれ。東京都出身。2000年にドラマ『千晶、もう一度笑って』でデビュー、その後も数々の映画、ドラマ、舞台で活躍している。2005年、映画『亡国のイージス』で、第29回日本アカデミー賞新人賞を受賞。


Vegas 大パルコ人②バカロックオペラバカ『高校中パニック!小激突!!』
 作・演出:宮藤官九郎
 11月24日(日)〜12月29日(日)パルコ劇場 ※仙台、大阪、愛知公演あり







■Cover Interview 比嘉愛未