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Pick up Interview 中島 歩

この人、マジだな”と思ってもらえる役者になりたい。

 今、人気急上昇中の若手俳優、中島歩さん。NHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目を浴び、以降、ドラマやTV番組など、活 躍の場を広げている。今作の映画『グッド・ストライプス』では、自身初となる主演に抜擢され、都会育ちの優柔不断な草食系男子・南澤真生を演じる。
「台本を読んだときは、優柔不断な役柄に『なんだこいつは!』と、腹立たしくなったのを覚えています。実際、役柄と僕自身との距離を感じて、撮影が始まる直前までそれが埋まらなかったことも。監督に、『分かんないです、こいつが…』って助けを求めたり。色々助言してもらって、やっと自分の中に落とし込めたって感じですね。役と自分との距離を埋めていくのが役者の仕事なんだなと、今回改めて実感しました」
 本作は、趣味も性格も育った環境も全く違う2人が、妊娠を機に結婚を決意し、相手のルーツを辿っていくという珠玉のラブストーリー。 『グッド・ストライプス』というタイトルの通り、決して1本の線にはならずとも、同じ方向を向いて2人は少しずつ成長していく。それでも、作中ではなかなか折り合いのつかない相手に、お互いが本当にイライラする場面もあったそう。
「結婚相手の萬谷緑を演じる菊池亜希子さんとは、事前にリハを重ねていったんです。台本の通りに演じたり、即興でもやったりして。お互いが何を言っても、『中島歩と菊池亜希子』ではなく『南澤真生と萬谷緑』が言っているようになるまでやろうって。でも、優柔不断な男子と自由奔放すぎる女子という関係性が想像以上で、本当にお互いイライラすることもありました。役柄がそういう関係だったから結果的には良かったけれど、菊池さんともだんだん喋らなくなっていきました(笑)。今作では、彼女との関係以外でも、シーンを重ねていくにつれて役としての感情が自分の中に湧いてくるのが分かりました。例えば僕は両親もいるし、役の生い立ちとは全然違うのに、両親へのコンプレックスとかが自分の中に出てきたりして、それが新鮮でした。今までは、そういう感情に懐疑的な部分もあったのですが、この役を体験をして、役者として大事な経験になったと思います」
 本作では、2人が暮らす部屋のインテリアやファッションなど細部にまでこだわった演出がされているが、実は中島さん自身も、かなりおしゃれな部屋に住んでいるようだ。
「インテリアにはかなりこだわっている方かもしれません。物件を探すときはいつも“鴨居”がある部屋を探して借りています。古いものとか、そういうものが醸し出す雰囲気みたいなものが好きなんです。部屋に置いてある一人掛け用のソファも古めのものだったりしますし、時計も大きくてカチカチ音がするやつ。テーブルも可愛らしい脚がついているんですけど、これも中古で買いました。ファッションも、最近の服が細身だったり小さいこともあるので、古着を着ることが多いですね。昔からあるものを大切にしたいという思いがあります。中学生のときに兄からもらった服を未だに着てたりしますよ(笑)」
 最後に、今後の役者としての展望を聞いてみると…。
「役への取り組み方は、その人の演技を見ていると分かると思うんです。『そつなくこなしてるな』とか、逆に『真剣だな』とか、必ず伝わると思うんです。だから、演じることに慣れていったりせずに、どんどん本気度が増していくよう努力したい。『この人、マジだな』と思ってもらえるような役者になっていきたいです」

TEXT / Mari Hayashi
PHOTO / Isamu Ebisawa
STYLING / Kentaro Ueno
HAIR&MAKE / Satoka Takakuwa (Takeshita Honpo)

衣装/コート 28,080円 シャツ 28,080円 パンツ 21,600円 各ニードルズ / ネペンテス .03-3400-7227

Profile
1988年10月7日生まれ、宮城県出身。大学在学中にモデルを始め、役者に転身。2013年、舞台「黒蜥蜴」で役者デビュー。2014年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」宮本隆一役でTVドラマ初レギュラー。また、5月9日(土)パルテノン多摩、13日(水)大宮ソニックシティ、15日(金)~18日(月)KAA神奈川芸術劇場にて、舞台「黒蜥蜴」の再演が決定している。

Vegas『グッド・ストライプス』
 監督・脚本/岨手由貴子
 出演/菊池亜希子、中島歩 他
 音楽/宮内優里
 主題歌/大橋トリオ「めくるめく僕らの出会い」
 公開/5月30日(土)
 配給/ファントム・フルム

(C)2015「グッド・ストライプス」製作委員会


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