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Pick up Interview 渡部豪太

枝を伸ばし、花を咲かせる安定感と余裕、そして懐の深さがある太い根と幹をもちたい

  2016年4~7月に放送されていたドラマ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』が4月5日より再びスタートする。個性派俳優として、数々の作品に出演する渡部豪太さん演じる主人公のブロガー・真田ハルが、全国の古い建築物・古民家を再生したカフェを訪れる番組だ。豪太さん以外の出演者はお店のオーナーやスタッフ、常連客、そして街で暮らす一般の人たち。
「番組スタッフが見つけたカフェの建物の歴史や周りの状況、街や地域の様子についてリサーチにリサーチを重ね、伺った話からシナリオを起こします。出演者は素人さんたちばかりなのですが、みなさんすごく練習してきていて上手なんですよね。こっちがミスできないみたいな感じで(笑)。もちろん、NGとかも全然出して構わないし、そのほうが味があったりするので、そのまま流しちゃうこともある。地元の方たちと、目と目を見て話していると自然と溶け合って、シナリオにはない出来事や発見があるのもこの番組の魅力です」  地元の方たちと馴染み、作り上げたドラマ1話1話には、建物の歴史とともに昔の建築技術や素材、そして地方の文化や特産物などを知れる上に、人と人との温かいつながりを垣間見ることができる。
「ロケを重ねるたびに全国に寄れる場所ができて、また会いに行きたくなるマスターやママさんとの出逢いは、宝物をいただいている感じ。仕事なのに、贅沢な話ですよね」
 と嬉しそうに話す豪太さん。これまでも仕事で地方を訪れたときには、登場していただいたカフェに寄っているというほど、ロケ先の方々とのつながりを大切にしている。もともとおばあちゃん子で“和”が大好きなため、古民家は落ち着くそう。
「神社や仏閣を見てもわかるように柱一本の木の厚みや色、煤け方のすごさなど、いろいろなことにドキドキするんですよね。蔵のカフェに行くと、真夏なのにひんやりしていて、石の呼吸を感じることができるんです。昔はここをどういうふうに使っていたんだろうとか、どれだけの人を見てきたんだろうとか。今、世の中はV R(Virtual Reality) やAI(Artifical Intelligence)などの先端技術に向いていると思うんですよ。よりよく、より美しくって、それもすごく良いけれど、先人の知恵をもっと慮ってみるのもいいんじゃないかなとも思います。カナダに留学したときに、“自分は日本のこと何も知らないな”と思い知らさせたんです。この番組では建物や街に関してはもちろん、戦争や震災の話もする。いろいろな犠牲の上に建っている建物のまわりに生きている方々、血の通った地域のみなさんとふれあいながら、自分の根っこと幹をしっかりさせたいなと思うようになりました。根っこと幹をしっかりしないと、枝は伸びないし花を咲かせられない。それなりの太さと安定感と余裕、懐の深さをもっていきたいですね」
 カフェ、建物、集う人々、街、地域が見えてくる紀行ドラマは、週半ばの水曜夜にほっこり気分にさせてくれる30分。真田ハルのブログとともに楽しんでみてはいかがだろう。一方、俳優・渡部豪太は2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』への出演が決定。
「制作発表にも加わらせていただいて、以前『平清盛』に出演したときとはちょっと関わり方が違うんですよね。50年以上歴史のある大河ドラマで1年間同じ役を演じるって、すごいことだと思いますよ、まだ未知なことばかりですが、演じる“西郷吉二郎(西郷隆盛の弟)”に自分の体がどう反応するかが楽しみです」


TEXT / Ikumi Aihara
PHOTO / ISSO
HAIR&MAKE / atsu.co

Profile
1986年3月8日生まれ。幼少期より芸能活動を始め、数多くのドラマ、舞台、映画に出演し、4月1日より『太陽からのおくりもの~輝く笑顔を求めて~』(土曜11:55~12:00)ではナレーションを務めている。さらに2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』にも出演が決まるなど、注目を集めている。


Vegas『ふるカフェ系 ハルさんの休日』
 出演/渡部豪太、地元の方々
 放送日時/Eテレ 毎週水曜 23:00~
 毎週日曜 18:30~(再放送)



■Special Interview 吉川ひなの