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Pick up Interview 志尊淳

この作品はフェイクドキュメンタリー
僕らがガムシャラに走り切った姿を是非見てもらいたいです

  弱小バスケットチームの成長を通して17歳の高校生の悩みや葛藤、仲間や家族との絆を描いた『走れ!T校バスケット部』が11月3日(土・祝)より公開される。バスケの強豪校のエースでありながら、イジメを機に自主退学することになってしまった主人公、田所陽一を演じるのは志尊淳さん。もうバスケはやらないと心に決めたものの、転校したT校の弱小バスケ部と出会い、新しい仲間たちと再び全国大会を目指すという役所を演じる。志尊さんと言えば中学では野球に打ち込み、剣道では区大会で優勝した経験をもつというくらいスポーツ万能。作品内で見せる華麗なプレイ姿に、バスケも経験者かと思っていたら、実は初心者とのこと。
 「この作品に出演することになり、元日本代表の半田圭史さんのもとで猛特訓しました。練習期間から撮影まで含めると約3ヶ月バスケ漬けでしたね。とにかくガムシャラに、やれるとこまでやってやろうと思って望みました。それは僕以外のチームメイトもみんな同じ想いだったと思います。この映画はフェイクドキュメンタリーというか、実際にバスケができないところから始まって、練習期間やカメラが回ってないところで一緒に積み上げて来た時間や空気感、関係性が作品とリンクしてるんです。だから、最後の大会のシーンはみんな本気でした。長回しの撮影の中で、全員がシュートを決めてやると望んでいたので、同じカットを10回以上、1日かかりで作り上げました。僕たちが無我夢中で走り切った姿を是非見て欲しいです」
 チームメイトには佐野勇斗をはじめ、早見あかり、戸塚純貴など今旬なキャストが顔を揃えることにも注目が集まっている。
「ほとんど知り合いの共演者だったので、本当の部活のような現場でした。せっかくバスケを学ばせて頂いたので、またみんなで集まりたいですね」
 思い返しても楽しくて、キラキラした空間だったと話す志尊さんだが、イジメのシーンはキツかったと語る。
 「台本には“ロッカーを開けたら教科書がズタズタになっている”と書かれたシーンがあったのですが、実際はもっとひどくて…。あまりに衝撃で固まってしまいました。このシーンは、本当に心が痛かったです。僕はもしイジメに遭ったら戦うタイプですが、だからといってそれが正解だなんて言えません。それぞれの境遇があって、それぞれの性格があると思いますから。いじめている人、いじめられている人だけじゃなくて、それに気づいた周りの人がどう動くか。この作品が少しでもそのアプローチのヒントになってくれたら嬉しいです」
 陽一を演じるにあたって心がけたのは内面だという志尊さん。どれだけ周りを見て、周りに気を使えるか。それを表現するにあたり、できるだけチームメイトとのコミュニケーションを大切にしたという。仲間にも家族にも優しくて、バスケのエースでイケメン。まるで陽一は志尊さんそのもののようだと言うと『そうですね、とは言えないですよね(笑)』と笑うところまで完璧だ(笑)。そんな志尊さんも高校時代は『ややこしいヤツだったと思う』との答えが。
 「高校から初めて共学になったので、女の子との距離の取り方がわからなくて。それでいてカッコ良く見られたいからかっこつけるみたいな…。面倒なヤツですよね(笑)」
 最後に本誌読者は年上女性だと伝えると『年上女性、好きです!』と嬉しい言葉が。
 「年上の女性は魅力的に感じますね。知識もそうですし、経験もある。大人の振る舞いとかされると、僕らの年代はイチコロだと思いますよ」


TEXT / Satoko Nemoto
PHOTO / Tsubasa Tsutsui(Perle management)
STYLIST / Yosuke Tezuka
HAIR&MAKE / Suga Nakata

Profile//1995年生まれ。2011年に俳優デビュー。その後、数多くのドラマ、映画、CMに出演。主な出演作品は映画「ドルメンX」「探偵はBARにいる」「帝一の國」、NHK「女子的生活」、連続テレビ小説「半分、青い」など。

Vegas『走れ!T校バスケット部』
 原作/松崎洋(幻冬舎文庫刊) 監督/古澤健
 出演/志尊淳、佐野勇斗、早見あかり、戸塚純貴 他
 公開/11月3日(土・祝) 全国ロードショー

(C)2018「走れ!T校バスケット部」製作委員会


■Cover Interview 波瑠×西島秀俊